介護の現場から 介護の現場から

デイサービスの役割とは?

今、注目度の高い介護サービス

今や日本全国どこに行っても目にするデイサービス施設。介護を必要とする高齢者の方々に通所していただき、日中の時間で入浴や食事、レクリエーションなどを行なう施設です。
そもそもの始まりは、1970年代に寝たきりの高齢者に対して、通所の介護施設が誕生したこと。その後どんどん成長を見せ、現在はホームヘルプ・ショートステイ・デイサービスという、いわゆる「在宅福祉三本柱」の一つになったというわけです。
朝日新聞の記事によると、2012年の時点で国内にあるデイサービス施設は約2万3000箇所。大きな事業所では100人以上の待機者がいる所もあるんだとか。これだけ見ても、デイサービスを必要としている人の数がとても多いことがわかりますね。

デイサービスの利用者はこんな人

デイサービスの利用者はどのような方なのでしょうか?条件をシンプルにまとめると、「65歳以上の高齢者で、身体上・もしくは精神上の障害により日常生活を営むのが困難な方」となります。高齢になると、体を動かすのが億劫になり、ご自宅にこもりがちになる方が多いようです。そんな方が外出をして、家族以外の人と触れ合う機会を提供するのがデイサービスです。
私の施設には68歳~90歳までの方々が通っています。ちなみに8割近くが女性(やっぱり女性の方が長生きなんですね)。最高齢である90歳の女性は「あなた達のおかげで、まだまだ長生きできそうよ」と笑顔で語ってくれます。こういう言葉をかけてもらうのが、施設スタッフとしては一番嬉しい瞬間です。

利用者のご家族にも嬉しいサービス

デイサービスの存在は、利用する高齢者はもちろん、介護を行うご家族にも嬉しいものなんです。長い人生を一緒に送ってきた家族でも、毎日の介護は重荷に感じるもの。「食事は何を食べせたらいいの?」「安全な入浴のさせ方って?」といったことは介護のプロでなければ難しい場合も多く、戸惑っているご家族は多いのではないでしょうか。また介護を受ける方も心配をかけないように気を遣ったりして、お互いにストレスを感じているケースも多いのです。
デイサービスを利用することで、双方の負担は大きく軽減されることと思います。介護のプロに任せることで体調の変化をすぐに見つけられますし、今まで介護に追われていたご家族も、後回しになっていた家事や趣味の時間を楽しめるようになりますね。

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