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デイサービスの看護師が担う仕事

デイサービスの看護師が担う仕事

デイサービスには、専従の看護職員が1名以上必要です。私の施設にも看護師さんが在籍しています。せっかくなので、看護師さんにお仕事内容のお話を聞いてみましょう。
―――「デイサービスの看護師の仕事は、利用者の健康管理がメインです。毎日のバイタルチェックと服薬管理、排泄や傷の処置などですね。」
私は病院で勤務したことがないんですが、病院と比べてデイサービスの仕事はどんな風に違いますか?
―――「医療行為が少なめで、どちらかと言ったらレクレーションとか福祉の分野に関わる仕事が多くなることです。私は今まで病棟での勤務をしていたんですが、病棟の経験を活かして働ける職場だと聞いて応募したのがきっかけです」
病棟と違い、バイタルケアを中心に利用者と関わっていく仕事なんですね。

万が一の緊急時における対応

デイサービスを利用するのは比較的お元気な方が多いんですが、やはり高齢ですから、いつ何が起きるかわからないものです。
たとえば…
・体操をしている時に突然意識がなくなってしまった!
・入浴中に転倒してしまった!
・食べ物を喉につまらせてしまった!
このように、日常生活の中にはさまざまな危険が潜んでいます。
看護師は日頃からバイタルチェックなどで利用者の状態を観察しています。ですが、思いもよらない緊急事態には特別な対応が必要です。
デイサービスには医師は常駐しておらず、緊急時はまず看護師の判断にゆだねられるもの。看護師は血圧や意識のレベルを測定しながら処置を行い、必要であれば救急車を要請します。施設によっては病院が併設されていることもあるので、その場合は病院の医師の判断を仰ぎます。

デイサービスでの感染症予防&対策

厚生労働省が提示した「高齢者介護施設における感染対策マニュアル」には、感染症対策の3か条が載っています。それをもとに、デイサービスでできる予防と対策をあげてみましょう。

(1)感染源の排除

感染源とは、血液や排泄物、使用した医療器具など。これらが感染源になるのを防ぐために、素手で触らず手袋をつけて取り扱います。

(2)感染経路の遮断

食事をした食器や、くしゃみなど、口を通して感染するおそれがあるものです。手洗い・うがいや室内環境をキレイに保つ事で感染経路を遮断します。

(3)宿主(ヒト)の抵抗力の向上

利用者の日頃の健康管理につとめます。日々のバイタルチェックはもちろん、異変にそなえて早期発見・早期対処がポイントです。またスタッフ一人一人が自己管理をおこなうことも必要です。

感染症の予防・対策には、日頃の清潔を徹底して、利用者の異変にいつでも気づけるように目を配ることが大切です。

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