介護の現場から 介護の現場から

行なえる業務の違い

大きな違いは何と言っても医療行為

デイサービスでは看護師と介護士が一緒に働いています。私の施設の制服はどちらもよく似ているので、初めて来た方はもしかすると区別がつかないかもしれませんね。
さて、看護師と介護士の仕事には、大きな違いがあります。
それは「医療行為がおこなえるか否か」ということ。利用者の健康管理が看護師のメインの仕事であり、怪我の処置や、入浴してよいかの判断や救急時の対応も看護師がおこないます。
また、看護師は法律上介護の仕事も行うことができますが、介護士は介護士の仕事のみを行うことになります(下図参照)。施設によってはほとんど介護の仕事に徹している看護師もいるようなので、看護師の仕事は看護プラス介護と、多岐に渡るものになりますね。

看護師&介護士が行える業務の違い
看護師 介護士
医療行為 ×
介護の仕事

介護士はコミュニケーション主体の業務

デイサービスの主力といえば介護士です。一般のデイサービスの場合、介護度が比較的低い利用者がほとんど。ですから、排泄・入浴介助のような身体介護より、レクレーションや対話など、コミュニケーションを中心とする業務が多いんです。デイは日中のみのサービスなので、その短い時間の中で、利用者の表情から体調や気持ちを読み取ることが大事。中には具合が悪くても、心配をかけたくないからといって介護士に不調を訴えない利用者もいます。そんなことがあっても、日頃コミュニケーションをとっている介護士ならすぐに見抜いてしまいます。
また、レクレーションでは歌やダンス・劇などをおこなうので、明るさとノリの良さも重宝されます。介護士には介護スキルはもちろんですが、ポジティブで思いやりのある人物像が求められるようですね。

注目される「介護系看護師」の存在

デイサービスで働く看護師の仕事は、バイタル測定をはじめとする健康管理。医療業務がないときは、介護スタッフと一緒に介護の業務に携わることも少なくありません。このような働き方から、デイサービスの看護師はいわゆる「介護系看護師」という位置づけになります。

 介護系看護師の特徴
・医療行為が少なく、介護業務がメイン
・お年寄りとのコミュニケーションがとれる
・病棟勤務のような慌しさがなく、ゆとりをもって働ける

介護系看護師にはこのような特徴がありますが、看護師によっては、慌しさがない空気が少し物足りないと感じる人もいるようです。もしデイサービスでの勤務を考えている人は、病棟との違いを比較してみることが必要ですね。

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